POGGIPOLINIとかのチタンボルトの存在は知っていたが、自分のバイクのボルトをチタンやステンレスに交換しようとまでは頭が働いていなかった。
GUZZIを現在のカラーに変えた時、SamsonBlue若松氏に「ボルトなど細かい所も気にしなきゃ。」と言われ、やっとボルトや細かい所の色合わせなどに眼がいくようになった。
で、チタンボルトに走ろうと思ったのだが、チタンというのは難しい素材。
確かに軽いし強いので良い事尽くめに見える。
しかし強度は大きいが、同時に外部からの入力によるストレスを限界までため込む性質があるようで、何の前兆もなく一気に破壊することがあるそうな。
ブレーキ周りに使用しようとしたが、レーサーのように定期的にボルトを交換したりしないので断念。
で、ステンレスに走った訳です。
「錆びない」って良く聞きますが、実際には「錆びにくい」というのが正しいでしょう。
ステンレスはクロームが含まれていて、それの酸化膜が表面を覆うことによって、内部への酸化=錆びの進行を防止しているらしい。
さらに炭素の含有量が低いことも重要で、炭素は酸素と結びつきやすい性質を持つため、いくらクロームの含有量が多くても、炭素分が多いと錆びやすくなってしまうみたい。 ただし、炭素は鋼を強く、硬くするのには欠かせないので、錆びにくさを優先して炭素分を落とすと弱くなってしまい、逆に炭素分を多くすると錆びやすくはなるが強く硬くなる。 このへんが矛盾してしまうポイントなんですね。
で、本題。
最近ステンレス製に交換したエキパイ取付部のスタッドボルト。
良く折れるんですよ。炭素の含有量など影響があるのか...。
でもチタンボルトも使った事ないし、ステンレスも使い始めて間もないので実際よく使っている人に言わせれば頭でっかちな考えでしかないね。。。
自分で経験した事が知識になる。